【前回までのあらすじ】
東京都大田区のとある町工場で、男はひたすらにプレス機に向かって作業をしていた。
男の背後に、黒いスーツ姿の男が近づく。
「山さん!?山さんですよね!?」
男は黙ったまま作業を続けている。
「随分探しましたよ。山さん。あなたはこんなところにいるような人じゃない。さ、帰りましょう。スペースコロニーへ。皆があなたの帰りを待っています。」
「アンタ、勝手に入り込んできて一体どういうつもりだ!?この人はナベさんだ。アンタの言う山さんじゃないよ。さ、帰った帰った。」
「いや、この人は山さんだ。いきなり姿をくらました…。一時は宇宙の藻屑となってしまったかと思ったら、こんなところにいやがって…。」
男はプレス機を停止させると、作業服のポケットから財布を取り出し、中に入っている免許証を黙って黒いスーツの男に見せた。
「す…すみませんでした!!」
黒いスーツの男は慌ててその場から走り去って行った。
それはともかく。
L-Bu戦を観戦するために西武ドームへ。
今日から毎年恒例となった『ライオンズ・クラシック』がスタート。
今年のテーマは『太平洋クラブライオンズ』。
ライオンズの選手は赤いユニフォームを身に付け、ゲームに挑んでいる。
もっとも、赤とは言っても、広島東洋カープのような赤ではなく、どちらかと言うなら朱色に近い。
始球式は『石田純一の義父』。
今回はエグゼクティヴ・プロデューサーと言う立場で、石田純一の件とは関連性は低いだろうが、昨年から今年にかけての『石田純一特需』はある意味美味しかったのかもしれない。
平方さんの斜め後ろに座っていた『つがい』の女の方が、男に向かって「なんだか優しい感じの人だねぇ。」と言っていたが、そんなことは無い。現役時代は内角いっぱいの球を投げては相手バッターをビビらせていたのだから。それにだいぶ昔の話だが、シーズンオフに文化放送の番組にゲストで呼ばれた時、ファンの「近鉄のデービスに殴られた時は痛かったですか?」という質問に、「痛かったに決まってるだろ!!」とマジギレしていたのだからな。
7回裏の攻撃時、応援の際に流れたのは『吠えろライオンズ』ではなく、子門真人の『ぼくらのあこがれライオンズ』だったのには驚いた。
殆どの人が知らないであろうこの楽曲。それゆえに、ジェット風船を放つタイミングが分からなくなり、ちょっとグダグダな感じになってしまっていたのは残念。
ちなみに、聴き覚えがある楽曲だと思ったら、どう言う訳か自宅に音源がありましたよ。