東京マラソン2010そのIV~高揚
日比谷公園から日比谷通りを南下し、右手に御成門から東京プリンスホテルと東京タワーをのぞみながら、数年前に一度だけ、東京プリンスホテルの寿司屋に行ったなぁ。などといったことを思い出しながら、そしてすぐに気を取り直し、前へ進んでいく。
前回出場時と比べ、疲労は少ないし、身体の痛みもそれほどではない。もしかしたら、5時間切れるんじゃないか?そう思うと、変に嬉しくなり、変にニヤニヤしながら芝五丁目交差点を右折し、11:13、折り返し点付近までそんなテンションのまま走り続けている姿は、周囲から見たらさぞかし気持ち悪く感じたことであろう。いや、参加者の皆さんは自分のことだけで精いっぱいで、平方さんのことなど気にも留めなかったのかもしれない。

折り返し地点を通過し暫くすると、再度トイレが近くなってくる。
まだ『危機的状況』ではないものの、早目に手を打っておかないと、『走行しながら逆噴射するバキュームカー状態』になりかねないため、トイレに入るタイミングをはかり始める。高輪二丁目交差点付近の駐車場が仮設トイレとなっていたが、長蛇の列をなしており、10分程度並んだが、一向に前に進まないため、ここのトイレはあきらめて、再び走りだす。途中途中の公衆トイレも長蛇の列。最悪、有楽町まで走り続け、阪急百貨店か西武百貨店に飛び込もうかと思ったその刹那、11:35に芝公園交差点から見て東南方向、首都高速の入口付近にある公園緑地に、樹木に隠れて建っている仮設トイレ群を発見。全く空いているという訳ではないが、仮設トイレの数と、並んでいる人の数を見る限りでは待てそうな感じだ。何の躊躇もなく列の後ろに並び、待ち時間を利用して平方さんの体内にアミノバリュー(粉末タイプ)を投入し、それをアミノバリュー(液体タイプ)で流し込む。これで疲労はある程度軽減できるだろう。もっとも、アミノ酸は医薬品ではないので、堂々と効果効能を謳える訳でもなく、もしかしたらプラシーボ効果なのかも知れないが、少なくともそれらに含まれる甘みが自己の身体を癒したことだけは間違いない(※効果には個人差があります。)。
11:55に、新日本石油(ENEOS)本社付近にある20kmチェックポイントを通過。ようやく半分までたどり着き、このままの勢いで後半も乗り切ろうと思っていたが、本当の厳しさはこれからだった。