100kmテストランその1
結局、自分の住まいを出発したのは午後。
テストランの目的地は、山道でのテストをしたいと思い、西武秩父駅にする。
住まいから西武秩父駅まで60km以上あるが、いざとなれば、自転車を袋詰めして帰れば良いのだから気は楽だ。
入間・飯能の手前あたりまではほぼ快調に走らせることが出来たが、問題は国道299号線に突入してから。
アップダウンは当然想定内であり、思ったほど坂道もきつくなかったので、息を切らしたり、疲労感に襲われることはない。
しかし、静寂に包まれた山々の間を縫うように走る、ぐねぐね曲がる緩い上り坂。左側に流れる名栗川。時折見かけるうどん屋。時折国道を跨ぐ、西武秩父線のコンクリート橋。これらの風景が繰り返されるに従い、そして日は落ち、あたりが闇に包まれるに従い、さっきから同じ道を何度も何度も通っているかのようなデジャヴ(既視感)に襲われる。
流石に、時間も無いこともあり、芦ヶ久保でギブアップ。
自転車を袋詰めにして西武秩父線に乗り込み、クロスシートに座り、靴を脱いで向かいの席に足を伸ばす。
飯能までのしばしの間、平方さんは眠りについた。