2/3日ドック
もしかしたら自分が今出来る精一杯のスルーパスを出してくれたのか?だとしたらボールを止める事無くゴールに叩き込むぞ♪平方です。もう似た様な後悔はしたくないし、いずれにしろやらなきゃいけない事だから。
お腹が空いて空いて仕方が無い。
いや、別に食べる物が無い訳ではない。食べる事が出来ないのだ。何故なら、今日は朝から都内某所で健康診断、いや、内容からして2/3日ドックと言うべきものを行なう事になっているからだ。 朝9時。おなかをきゅるきゅる鳴らしながら、今となっては高層マンションになってしまった旧フジテレビの近くにある指定された場所に赴き、受付を済ませる。 受付のおねえさんからブルーの検査着と240番の数字入りリストホルダー付きのロッカーの鍵を受け取り、更衣室へ。 スーツを脱ぎ、検査着に着替え、左利きなのでリストホルダーを右手首にはめ、待合室に行くと既に同じ検査着を着た老若男女(『老』とは言えど、最年長でも 40代半ばと思しき人どまりだったが)たちが平方さんと全く同じ格好をしており、平方さんの脳裏に二つの事柄がフラッシュバックする。一つは深夜のテレビで観た、『プリズンブレイク』の出演者の格好。色のトーンがどうもそれっぽいし、240番のリストホルダーが右腕に填められているからだ。もう一つは恐らく中1か中2の頃か、家族で母方の田舎である青森・八戸に行った時、途中健康ランドに寄る羽目になり、受付で手渡されたショッキングピンクの部屋着に辟易してしまい、渋々身に纏ったものの、見ず知らずの来場客全員が同じ格好である事に、まるでちょっとした連帯感を求められているような気がして、当時も、そして今もかなり人見知りが激しい240番…いや、平方さんの脳内で、何かの分泌が止まってしまったかのような感覚に陥ったことがある事を思い出した。勿論、いい大人になった平方さんは今ではそれを脳内でうまく処理する落としどころを見つけているので何とか大丈夫な状態だ。
水を殆ど飲んでいないので、出すのが大変だった尿検査を済ませ、血液検査用の採血をしてもらい(>_<)、胸部X-Ray撮影をする。その後 40分近く待機した後、視力検査(右1.5左1.5以上;今は2.0といった数字は出さないらしい)、血圧測定(正常値)、聴力(異常なし)、心電図(電極がひんやりしてるっ!!)、眼底検査(目に変な空気圧がっ!!)、身長(173cmから174.5cmと、前回比で1.5cm伸びてた!!)、体重(? kg)などと測定し、超音波検査へ。ドクターだか何とか療法士だか何とか技師かは分からないが、30過ぎと思しき男は平方さんの腹部にジェルを塗り、息を吸って吐いてと指示をしながら、スキャナーで平方さんの腹部をぎゅうぎゅう押し込んでくる。ただ押し込んでくるだけなら良いが、これがまためちゃめちゃ痛い(>_<)。『ここを押せば確実に痛がる』というツボを狙っているかのようにぎゅうぎゅう押して来るのだ。いや、痛いってことは何か問題があるのか?と、平然とした顔つきで痛みに耐えながら考える。しかも、ただ痛いだけではなく、軽く『感じちゃってる』自分がちょっと情けない。
最後は『志村けんのバカ殿様』に出てきそうな拷問具みたいな(これで分かる人はいるのか?)検査機器を使った全身のX-Ray撮影。まず、何かの粉末と甘酸っぱい何かを飲み込み(シュワシュワしていたからおそらく食べやすい形にした重曹とクエン酸だろう)、すぐさまバリウムを飲み込む。考えてみればバッテリーやプラスチックの材料を飲み込むのだから凄い話だ。その後、その検査機器に乗っかり、仰向けになったりうつ伏せになったり横になったり息を吸ったり吐いたり、検査機器ごとくるくる回ったりしたところで検査完了。
バリウムは消化しないので、おねえさんからバリウムを体外に排出するための下剤を貰い(多くは語らぬ)、受付近くの『お茶・冷水マシーン』の水で2錠飲み、受付で『ランチクーポン』を貰って検査施設を去り、ランチクーポンが使える近くのイタリアンレストランで17時間ぶりの食事を口にするが、胃袋に溜まったバリウムのせいか、『空腹なんだけど空腹じゃない』という不思議な状態に陥ってしまい、アンティパストに出された、トマトとモッツアレラチーズのなんちゃらとか、パルマ産プロシュートの何とかを口にしても、『久々に食べられる喜び』を感じながら食することは無かった。