午前中から午後に掛け、掃除や洗濯をした後、東芝テクノネットワークのサービスマンが自分の住まいにやって来た。何故なら、今まで言い忘れていたが、購入してから5年とちょっとの月日が流れた先日のこと、自宅の冷蔵庫、Electrolux by Toshiba ERE-25Aの冷蔵機能がまったく機能しなくなり、更に冷凍機能の冷却性能も、冷蔵庫並みに落ちてしまっていたのだ。そこで止むを得ず、冷蔵庫の品物を冷凍庫に移し、数日しのいでいたのだ。
サービスマンは「こちらはもう冷媒そのものがダメになってしまっていて、部品ごとの交換となりますと、どうしても溶接作業が必要になってまいりますので…。」と言って来た。どうやら暗に買い換えろと言っているようだ。ちなみにこの冷蔵庫の修理は2度目である。最初の修理のときは、ヨドバシカメラの延長保証に入っていたお陰で1万数千円の修理代金が無料になる手筈…だったのだが、どうやら出張修理の場合は少々勝手が違うらしく、まず東芝のサービスマンに平方さんが修理代金を立て替え、後日ヨドバシカメラに赴き、その修理代金を受け取るものと思いきや、修理代金は現金ではなくポイントカードで支払われるのだという。つまり、ヨドバシカメラで必ず買い物をしなければならないというシステムである上、ポイントを使わない間はヨドバシカメラに無利子で1万数千円を貸していることになるのだ。だから、本来であれば家電量販店のポイントカードには中途換金できない上に、信用度等のリスクを考慮すれば、ポイントに年数%の利子を付けて貰ってもおかしくは無い筈なのだ。まぁ、必ずライトユーザーの無効になった「死にポイント」も存在する訳だから、もしそれらを皆が一斉に消費したら店は大変な事になるだろうな。「合法的に」家電製品が持ち出される訳だから。
そう言う訳で、サービスマン氏には出張費用の\2,310を支払って退散して貰い、PCを開いて価格.comとヨドバシカメラのサイトを開き、冷蔵庫の物色を始めることにする。
今の冷蔵庫は250Lなので、それと同等の大きさのものをと考えていたが、250Lクラスの冷蔵庫の種類が意外と少ないのと、今までの生活パターンでは意外と平方さんがそんなに沢山のものを冷蔵庫に入れないという事、そして今は特に誰かと付き合っているわけではないが、仮に2人暮らしになったとしても意外と冷蔵する食べ物の大きさは変わらない事に気付き(子どもが出来たら話は別だろうが)、もう1サイズ下の100L台後半クラスのものを物色することに。
その中で平方さんが目星を付けたのは、松下電器産業製の NR-B172JSという機種。価格.comの最安値は\32,000。一方ヨドバシカメラ(ネット)では\36,300。一見すると後者の方が\4,300高いが、13%のポイント、すなわち\36,300x0.13=4,719ポイントが付く為、実質的には \36,300-4,719ポイント=\31,581となるので、価格.comの最安値業者よりも\419安いということになる。
早速埼玉りそな銀行のキャッシュカードを手に実際のヨドバシカメラの店舗に赴き、明日の昼には配達される算段になるようにするべく冷蔵庫売り場に行ったその刹那、展示されている実物を見た瞬間、身体が固まってしまった。何故なら、ネット上では\36,300だった価格が、ここでは\42,800になっており、しかもポイント還元レートも13%→10%に。しかも無料だった配送料も\1,600位掛かると言うではないか!!
結局実物を確認しただけでその場を後にした平方さんは、自分の住まいに戻りPCを開き、速攻で冷蔵庫をカートに加え、注文ボタンをクリックした。配送料を含め、店舗とネットとで価格が\8,000近くも違うとは、恐ろしいにも程が有る。(後日談として、翌日ヨドバシカメラのサイトを見てみたら、ネットの価格と実際の店舗の価格が同じになっていました。高い方に。あと1日買うのが遅かったら\8,000近く損しているところでした。くわばらくわばら。)
冷蔵庫騒動(とは言っても自分で勝手に盛り上がり、勝手に収束に向かいつつあるのだが)もひと段落し、ミネラルウォーターを飲みながらテレビを観ていたら、平日午前の学校放送以外ではあまり観る事の無い、最近では『盛りの過ぎた女性タレントの避難場所』でおなじみのNHK教育テレビジョンで放送されていた『ETVワイド ともに生きるみんなで話そう介護のこれから』につい観入ってしまった。何故なら、ここでは年寄りの側の問題だけではなく、現場で働く介護士たちの現実に目を向けた内容だからだ。確かに介護士という仕事は世間から必要とされている職業ではあるのだが、世の中はそんな彼等にあまりにも冷たい。何故なら老人ホームを運営する社会福祉法人の唯一の収入源は役所から給付される運営費であり、これは入所人数と要介護レベルによって決定されるのだが、その単価はあまりに低く、普通の企業であれば、料金を値上げしたり、規模を拡大する事によって収益を確保することが出来るのだが、施設の定員の問題と、料金に或る程度の制限が設けられているためそれもままならず、結局支出、すなわち一番大きなウェイトを占める人件費を削らなくてはならなくなり、そのしわ寄せが、いい大人がかなりの重労働の割にはそれに見合わない月収15万円そこそこという形で介護士に被さって来ると言う現実。今は何とかなっているが、結婚して子どもを作る事は無理だと語る介護士…。
平方さんはふと、先日横浜で子どもを刺した29歳の女性介護士のことが頭をよぎる。
そしてもう一つ頭をよぎったのは、つい数年前の自分自身。
平方さんは学校を卒業後してから数年後、会社勤めをしながら、会社の役員の家族が新規で立ち上げることになった、保育園の運営を主とする社会福祉法人の設立に携わっていた。設置認可も取れ、入札も済ませ、建物が落成し、保育園は無事に開所したが、保育料は社会福祉法人が徴収するのではなく、地元の市役所が子どもの保護者から徴収するシステムになっており、保育料は世帯収入に応じて『累進課税方式』で徴収される仕組みになっている。つまり、生活保護を受けている家庭では保育料は\0である一方、或る程度収入のある家庭では月数万円の保育料を徴収するのだ。
これを更に、市役所の保育課は先程の老人ホームと同じ要領で毎月運営費を保育園に振込む訳なのだが、計算方法は、子どもの人数x単価という形になっており、その単価は子どもの年齢によって決まり、年齢が低ければ低いほど単価が高くなる『逆年功序列』方式になっているのだ。だから、子どもを保育園に預けて働きに行こうと画策しているお父さんお母さん方へのアドヴァイスだが、そういう意味では預けるのは早ければ早いほど良いです。何故良いのかはもうお分かりですよね。小さい子どもは利益を生むからです。逆に言えば小学校入学前の子どもは極端な言い方をすれば『穀を潰している』状態な訳です。ですから、保育園は生え抜きは面倒を見ますが、余程の事情が無い限りは大きな子どもを受付けるのは嫌がります。生後6ヶ月でも6歳でも、同じ1人に数えられる訳ですから。
つまり子どもを年齢で選り好みをするほど、運営費はあまり入って来ないので、自ずと保育士や業務に携わる職員の給与にしわ寄せが来る訳です。子どもの成長を知るという面白さはありますが、保育士の仕事というのはかなりの重労働です。しかも、社会福祉法人設立当初に作成した『職員給与規定』を当てはめてみれば、若手(20代)の保育士給与は20万円に満たない状態です。いや、新人保育士であれば手取りで10万円ちょっとです。これでは親と同居したり、何かしらの援助を受けなければまず生活は不可能です。ましてや結婚して子どもを作ることなど夢のまた夢です。30歳になっても給与は手取りで20万円そこそこです。社会人としてちゃんと仕事をしているのに、親の脛を齧らなければ生きていけないとはあまりに悲しすぎます。その一方で、あまりに少ない支給される運営費。他の収入源を見出せない現実。2年で職員の8割が入れ替わりました。やがて皆表には出しませんが、見えない何かが心を蝕んでいきます。平方さんもそうでした。ボスは去り行く人の事を『金に汚い奴だ』と罵る様になりました。やがて、ボスは『無理矢理』収入源を作る錬金術を使うことを平方さんに命じてきました。そして、平方さんの身体を「アレ」が支配するようになり、ふと気が付けば平方さんは、マリオ目がけて樽を投げるドンキーコングよろしく駅を通過する特急列車めがけてミネラルウォーターのペットボトルを投げ付けていました。それから暫く、平方さんは山中湖畔に籠っていましたよ。ええ。
確かに、誰かを支えるという仕事は素晴らしいが、その為に自分が壊れてしまっては元も子も無い。だから、今の法制度が変わらない限り、どんなに正義感に燃えても、どんなに子どもが大好きでも、絶対に介護士と保育士にだけはならない方が良いです。絶対に。担い手がいなくなって、初めて重い腰を上げるでしょうから、その時に改めてその仕事に就けば良いのだよ。
そう言えば、番組の中のディスカッションで、『担い手がいなければ、フィリピンあたりから労働者を連れてくれば良い。』というとんでもない提案をしてきたバカがいたが、そういう問題ではない。これではただ単にワーキングプアが日本人からフィリピン人に入れ替わる上に、しかも日本人の働き口を奪ってしまう結果になる訳だから、根本的な解決にはならないし。
生放送じゃなかったら、NHKは絶対この発言はカットしているだろうな。しかも、NHKという局は生放送慣れしていない感じがするし。
珍しく長文になったな。うん。