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童貞カンガルー

 午前11時。エージェントが来て打ち合わせをするが、話の内容はだいぶ厳しい。今の自分の状況等を勘案し、このまま甘んじて提案を受け入れるべきか、それとも違う方法を考えるべきなのか?悩ましいところではある。現段階では自分自身だけの問題ではあるが、近い将来はかなり高い確率でそうでもなくなってくる。これでは誰かを守りたいと思っても守ることは一生出来ない。かと言ってその日が来るまで待っててくれと言うのも酷な話だ。待たせるのは短ければ短いほど良い。

 野生のカンガルーのオスはメスを争う際、相手に勝たない限り童貞のまま一生を終えるのだそうだ。しかし、当のカンガルーは問題意識を持ってはいるものの、問題を解決する術に乏しいので八方塞なのである。

 自分には世間に通用する事の何が出来るのだろう?この歳でそんな事を悩んでいる自分も情けないが、残された時間はあまりに少ない。5年後、10年後の自分は?いや、5年10年とまで言わなくても、半年、1年先に自分はどうなっているのか?そんなロードマップが無いのも考えものだ。

 昔と比べて自分は変わったなと思うのは、昔の平方さんは他人に嫌われたくないが故に、若いくせに欲望とか野心を(少なくとも表向きは)むき出しにせずに生きて来たが、そう言う生き方は他人に嫌われない代わりに他人に特に好かれる訳ではないという事に気付き、ここ最近は少しずつではあるが自分がどうしたいのか?どうありたいのか?というのを素直に出すようにしてきた。
 自分に利益があるように、別のいやらしい言い方をすれば金銭面のメリットを求める事は決して忌み嫌われることではなく、人間が持つ素直な感情なのである。むしろ大切なのは、手段が目的にならなければ良いのだ。今もそうだが、今以上に、自分の気持ちに素直な状態で行動してみよう。と強く思った。

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コメント

どうした、どうした?
なんだか意味深な日記だなぁ。

ロードマップは、あると便利だけど
ない旅もまたよきかな。

仕事に対する様々な思いや迷い、考えが自分の中で錯綜しているのは紛れも無い事実。そして突然大海原に独り放り込まれるかのような不安。しかし、昔と違うのは自分は自分が思っている以上の存在になり得ると思えるということかな。

リヴェンジは静かに進む。

ありがとう。君がいてくれて良かった。

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